2026年7月24日

はじめに
健康診断で「血圧が高いですね」と言われても、
「まだ薬は飲みたくない」
「一度飲み始めたら一生やめられないの?」
「どの薬が一番効くの?」
と不安になる方は少なくありません。
高血圧は日本人に最も多い生活習慣病の一つですが、自覚症状がほとんどないため放置されがちです。しかし、適切な治療によって脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気のリスクを大きく減らすことができます。当院でも、高血圧に関するご相談を多くいただいています。この記事では、高血圧の薬の種類や特徴、副作用、薬を始めるタイミングについて、わかりやすく解説します。
高血圧の薬はなぜ必要なの?
高血圧は「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれます。血圧が高くても症状がないことが多い一方で、長期間放置すると血管に負担がかかり、次のような病気を引き起こすリスクが高まります。
- 脳卒中
- 心筋梗塞
- 心不全
- 慢性腎臓病(CKD)
- 大動脈瘤・大動脈解離
高血圧の薬はいつから飲むの?
「薬はなるべく飲みたくない」と考える方は多いでしょう。軽度の高血圧であれば、まずは以下のような生活習慣の改善を行います。
- ✓減塩
- ✓適度な運動
- ✓減量
- ✓禁煙
- ✓節酒
しかし、次のような場合には、生活習慣改善だけではなく、同時に薬物療法を開始することがあります。
- 血圧がかなり高い
- 糖尿病がある
- 腎臓病がある
- 心臓病がある
- 脳卒中の既往がある
患者さん一人ひとりで最適な治療は異なるため、医師と相談しながら決めることが大切です。
高血圧の薬の種類
現在よく使用される降圧薬は主に5種類あります。
一番良い高血圧の薬は?
- 糖尿病の方には、糖尿病腎症にも効果的なARB・ACE阻害薬を優先的に使う
- 心不全の方には、心保護作用があるARB・ACE阻害薬・β遮断薬を優先的に使う
- 高齢者のように収縮期血圧(いわゆる上の血圧)が高い人にCa拮抗薬を優先的に使う
といったように、基礎疾患や年齢により薬の優先順位を変えて使うことがあります。
薬は1種類だけ?
最近では、次のような組み合わせなど、少量の薬を組み合わせて複数種類の薬を使用することが一般的です。
- ARB+Ca拮抗薬
- ARB+利尿薬
1種類を大量に飲むよりも、副作用を抑えながら十分な降圧効果が期待できます。薬の錠剤が増えてしまうことを嫌がる方もいますが、この方が効果的なのです。薬の組み合わせによっては、複数の種類が1つにまとまった配合剤を使用することもできます。
高血圧の薬は一生飲み続ける?
これは診察でも最も多い質問です。
生活習慣の改善によって血圧が改善し、薬を減量・中止できる方もいます。
- ✓大幅な減量
- ✓毎日の運動
- ✓減塩
- ✓禁煙
- ✓飲酒量の改善
しかし、高血圧には加齢や遺伝の影響もあるため、多くの方では長期的な治療が必要となります。
自己判断で薬を中止すると、血圧が急激に上昇し、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるため、必ず医師に相談してください。
よくある質問
現在は長く作用するタイプの薬が多いため、朝・夜どちらでも構わないことが多いです。ただし、毎日同じ時間に飲み続けることが重要になります。
気づいた時点で服用できる場合もありますが、次の服用時間が近ければ1回分は飛ばします。2回分をまとめて飲むことは避けましょう。
副作用はどの薬にも起こる可能性がありますが、多くの方は問題なく内服できます。また、副作用が仮に起こったとしても薬を減量したり、中止することで解決できるものがほとんどになります。ただし自己判断で中止せず、医師へ相談してください。
柏市・北柏で高血圧治療をご希望の方へ
高血圧は自覚症状が少ないため、「様子を見よう」と放置される方も少なくありません。しかし、早期に適切な治療を開始することで、将来の脳卒中や心筋梗塞、腎臓病のリスクを大きく減らすことができます。北柏駅前内科・糖尿病・甲状腺クリニックでは、高血圧の診断から治療まで、日本高血圧学会のガイドラインに基づいた診療を行っています。
当院では、
- ✓一人ひとりに合わせた降圧薬の選択
- ✓家庭血圧を活用した血圧管理
- ✓糖尿病・脂質異常症・肥満などを含めた生活習慣病を総合的に診療
- ✓二次性高血圧(原発性アルドステロン症など)が疑われる場合の精査
にも対応しています。
健康診断で血圧が高いと言われた方、薬を始めるべきか迷っている方、現在の治療について相談したい方は、お気軽に柏市・北柏の「北柏駅前内科・糖尿病・甲状腺クリニック」へご相談ください。