ワクチン・予防接種
ワクチン・予防接種

当院では帯状疱疹、インフルエンザ、肺炎球菌、子宮頸がん、麻疹、風疹、水痘(みずぼうそう)、ムンプス(おたふく)、日本脳炎、破傷風、A型肝炎、B型肝炎、髄膜炎、狂犬病などのワクチン接種を行っています。
年齢やライフステージ、生活環境、海外渡航予定などに応じて、適切なワクチンのご提案を行います。
国内で流通するワクチンは原則すべて対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
| ワクチン名 | 対象年齢 | 接種回数 | 推奨される方 | 費用目安 |
|---|---|---|---|---|
| インフルエンザ | 毎年 | 年1回 | すべての成人(特に高齢者・基礎疾患) | 未定 |
| 帯状疱疹(不活化) | 50歳以上 | 2回 | 帯状疱疹予防を希望する方 | 未定 |
| 肺炎球菌 (ニューモバックス) |
65歳以上 | 5年ごと | 肺炎リスクが高い方 | 未定 |
| 麻しん・風しん(MR) | 1~2回 | 妊娠希望者・ 抗体価の低い方 |
未定 | |
| HPVワクチン(9価) | 主に26歳まで | 3回 | 若年女性・男性にも推奨 | 未定 |
※インフルエンザワクチン以外は取り寄せ対応となります。ご予約時にご確認ください。
インフルエンザは例年冬季に流行し、高熱・頭痛・関節痛・倦怠感・咳などの症状を急激に引き起こす感染症です。ウイルスの型が毎年変異するため、毎年の予防接種が推奨されています。
インフルエンザは健康な成人にとってもつらい症状を引き起こしますが、高齢者、妊婦、基礎疾患のある方、小児などでは重症化しやすく、肺炎や脳症などの合併症を引き起こすリスクがあります。
ワクチンを接種することで
といった効果が期待できます。
例年10月〜12月に接種を済ませておくのが理想です。効果は接種後約2週間で現れ、約5ヶ月間持続します。
生後6ヶ月以上のすべての方(特に以下の方に強く推奨)
※当院では、小学生以上の方を対象に接種させていただきますのでご注意ください。
※接種費用や時期は自治体や年度により異なります。詳しくは当院までお問い合わせください。
肺炎球菌は、市中肺炎の原因菌として最も多く、高齢者においては重症化しやすく注意が必要です。重症化すると、肺炎だけでなく、敗血症や髄膜炎といった合併症を引き起こすことがあります。特に新型コロナウイルス感染症の流行以降、肺炎に対する関心が高まっています。
日本では、23価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス®)が、平成26年10月より高齢者を対象とした定期接種の対象となっています。これまでに接種歴がない方は、65歳になる年度に市区町村から通知が届き、接種費用の一部助成を受けられます(65歳を逃すと次は70歳、その後5歳刻み)。
また、免疫機能が低下している方(例:ステロイド・免疫抑制剤を使用している方、慢性腎疾患をお持ちの方)には、より免疫原性の高い13価肺炎球菌ワクチン(プレベナー®)の接種が推奨される場合があります。
帯状疱疹は、幼少期にかかった水ぼうそう(水痘)のウイルスが神経に潜伏し、加齢やストレス、過労などによる免疫力の低下をきっかけに再活性化して発症します。
主に体の片側にピリピリとした痛みを伴い、その後水ぶくれを含む赤い発疹が現れます。50歳以上で発症率が急増し、日本人の約3人に1人が生涯で一度はかかるといわれています。
帯状疱疹は早期に治療を行えば回復が期待できますが、約2割の方が「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という長期間の慢性疼痛に移行することがあり、生活の質に大きく影響します。
生ワクチン(水痘ワクチン)
1回接種で済み、安価です。いわゆる「水ぼうそう」のワクチンとして、お子様の定期接種に含まれているものです。
帯状疱疹の予防効果は不活化ワクチンに劣りますが、帯状疱疹後神経痛の予防効果は70%弱あり、一定の効果があります。しかし、生ワクチンといって、弱毒化した水痘ウイルスを含んでいるため、免疫抑制剤を使っている方には使用できません。
アメリカでは下記の不活化ワクチンの登場により、生ワクチンは販売中止となっています。
不活化ワクチン(シングリックス®)
2ヶ月間隔で2回接種が必要なワクチンです。帯状疱疹の原因となるウイルスの一部(表面のたんぱく質)をもとに作られたワクチンで、免疫抑制剤を使っている方でも安全に接種できます。また、生ワクチンではないため、他のワクチンとの接種間隔につき制限はありません。
帯状疱疹の発症予防効果が高いことが特徴で、その効果が9年以上続きます。
一方で副反応は生ワクチンと比べて頻度が多く、接種部位の局所反応以外にも倦怠感や筋肉痛、発熱、頭痛など全身症状も報告されています。ただし、いずれも数日で改善するものがほとんどです。
帯状疱疹に関して、現在もっともお勧めとなるワクチンです。
いずれのワクチンも50歳以上の方に推奨されており、健康な方でも予防目的で接種可能です。
過去に帯状疱疹や水痘にかかった方でも、加齢などにより免疫が低下するため、ワクチン接種をおすすめします。
また最近では、ワクチンを接種することで認知症予防につながる可能性を示唆する研究も生ワクチン・不活化ワクチン両方で報告されており、積極的に接種をおすすめしています。
| 項目 | ① 生ワクチン 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」® |
② 不活化ワクチン シングリックス® |
|---|---|---|
| 接種方法 | 1回、皮下注 | 2回(2〜6ヶ月あけて)、筋注 |
| 帯状疱疹予防効果 | 3年:64%(60–69歳)、38%(70歳以上) | 3年:96%(50–69歳)、85%(70歳以上) 9.6年:89% |
| 帯状疱疹後神経痛の予防効果 | 約67% | 約90% |
| 副反応 | 1%未満 | 約10%(筋肉痛、倦怠感、頭痛、震え、発熱、胃腸症状など) 1〜3日程度 |
| 予防効果の持続期間 | 5年は持続、8年で20〜30%まで低下 | 約10年持続、10年以上のデータは今後確認 |
| 禁忌 | 妊婦・免疫不全者 | 自己免疫疾患・移植患者は主治医に相談 |
| 備考 | 米国では販売終了、副反応少ない | 効果・持続期間で優れる、特に70歳以上で差が大きい |
| 費用(1回あたり) | 約8,800円 | 約22,000円 |
子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。HPVは主に性行為を通じて感染するウイルスであり、性交開始前の接種が最も効果的とされています。
子宮頸がんは20〜30代の女性に多く発症し、出産や育児の時期と重なることから「マザーキラー」とも呼ばれています。
日本では、小学校6年生〜高校1年生相当の女性が定期接種の対象です。かつてワクチン接種後に多様な症状の訴えがあったことから、2013年以降積極的な接種勧奨が控えられていましたが、接種との因果関係が示されなかったことや、海外での高い予防効果が確認されたことを受けて、2021年に積極的勧奨が再開されました。
HPVは子宮頸がん以外にも、肛門がん、中咽頭がん、陰茎がん、膣がん、尖圭コンジローマ、再発性呼吸器乳頭腫など、さまざまな疾患の原因となるため、定期接種の年齢以降の方・男性も積極的な接種をおすすめします。
当院では、海外渡航時に必要な予防接種・英文の接種証明書の発行にも対応しております。
予防接種の種類によっては、数回接種が必要なものもあります。
渡航する予定がある場合には、なるべく早く(できるだけ出発3ヶ月以上前から)ご相談ください。
※海外渡航ワクチンは自費診療です。
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